メトネルが45年の歳月をかけ、人生の最後に完成した名品の登場。
演奏者;コンスタンティン・シチェルヴァコフ(p)/イゴール・ゴロフスチン指揮/モスクワ交響楽団/エヴァルド・ダネル(1st vn)/ミラン・テドラー(2nd vn)/ズザナ・ボウジョヴァー(va)/ヨーゼフ・ポドランスキー(vc)
商品番号;8.553390
【レビュー】
メトネルは今世紀前半に活躍したロシアの作曲家です。
元来ドイツ系の人であり、実際、作品もブラームス等の影響の強いロシア音楽でした。
ピアノ協奏曲第2番は1920年代に作られた作品で、冒頭のきりりと引き締まりながらもロシア的哀感を湛えた主題に始まり、素晴らしく美しい第2楽章、晴朗感のまぶしい終楽章と続いていきます。
メトネルの最終作となったピアノ五重奏曲は、実に45年の歳月をかけて完成した渾身の力作で、その深み、その抒情、まさに一級品です。
(曲中、「怒りの日」の主題が巧妙に使われています。)