【乱読NO.3755】「小が大に勝つための会計学 図解本」笠原清明(著)(中公新書ラクレ) | D.GRAY-MANの趣味ブログ

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[ 内容 ]
街の中小企業を題材に会計学的なセンス、数学的なセンス、それらを通じての生きる知恵をもって、大企業に対して事業を成功させるコツを、本書は初歩からわかりやすく具体的に解説する。

 

[ 目次 ]
第1章 「安くても買わない」頭脳
第2章 自己資金0円で起業する裏技
第3章 腐ったミカンの恐ろしさを知る
第4章 売れない商品に税金の追い討ち
第5章 「高くても売らない」頭脳
第6章 売上げはあえて抑える
第7章 利益を生み出す秘密の方程式
第8章 大きな仕事の落とし穴
第9章 裏紙を使うことなかれ
第10章 あえて社長室を作らない知恵

 

 

[ 問題提起 ]
本日の一冊は、中小企業を中心に約100社の税務に関わる税理士が、中小企業経営に必要な会計知識をわかりやすくまとめた一冊。

 

 

損益計算書とキャッシュフロー計算書の考え方の違いから、資金繰りのポイント、業者選びのコツ、詐欺を見破るヒント、そして税金の基礎知識まで、中小企業の会計に特化して、過不足なく論じています。

 

 

[ 結論 ]
紹介されているのは、いずれも健全な企業経営を実現するためのノウハウであり、まさに実践に即した内容。

 

 

個人的には、部下のパフォーマンスを正しく見積もる、という意味で「部門別損益分析」の考え方が参考になりました。

 

 

「小が大に勝つための」はちょっと大げさなタイトルだと思いますが、中小企業の経営者が会社を潰さないために最低限押さえておくべき本という意味では、じつにポイントを押さえた、わかりやすい本だと思います。

 

 

[ コメント ]
まだまだ会計に対して苦手意識がなくならない、という方は、ぜひ読んでみてください。

 

 

[ 読了した日 ]
2010年4月17日