http://www.youtube.com/v/mkaStAkgxUU&rel=1
宮沢和史(THE BOOM)が楽曲を提供した本作は、いつになく肩の力が抜けた、スロウ&ミディアム・ナンバーによるシンガー・コイズミ本領発揮の1曲です。
「唄って表現すること」への確固たるポリシーがひしひしと伝わってくるし、ティン・パン・アレイなど、演奏陣も超豪華な傑作ですね。
自分が何者でもなかった若い頃をとうに過ぎ、ふいにそこにあった雑多な可能性や選択肢、あそこでこうなっていたら・・・という、言いがたい深い思いに出会うこと。
もう二度と現前することのない失われた何か。
郷愁でも後悔でも、若さへの憧憬でもなく、ただそこにあった全てが完全に失われていることに立ちすくむような感覚を代弁してくれているようです・・・。