[ 内容 ]
[ 目次 ]
[ 問題提起 ]
「受験術指南」とのことですが、いざ読んでみると、予想したまでには受験術については書かれてはいません。
寧ろ、大学数学受験に関連してそこから出てくる話などがメインという印象を受けました。
やはり何かしら「古い」という印象がありますね。
時事ネタを引っ張り出してらっしゃいますが、いまいち分かりにくいです。
刊行が81年で今から約25年前ですから当たり前といえば当たり前ですが……。
[ 結論 ]
しにゃ氏が仰っていたように、京大は下書きを見るとかいう採点方法は、現在がそうであるように、アテにならない昔の話のことのようですね。
他にもそのような部分がいくらかあると思います。
「受験技術を教えながら、数学の、そして人生の本質に迫る」というのがこの本のスタイルのようですが、正直のところ、話が変わりすぎな感が否めません。
また、受験術自体の記述が少なすぎます。
例えば、森毅先生の学生時代の話なども入ってますので、単純に受験スキルを求める方にはまずこの本は無視することをお奨めします。
[ コメント ]
とはいえ、読み物として割り切れば、それなりに面白いかもしれません。
先ほどの例も、逆に言えば、戦時中の大学受験などの様子などが、僅かながら窺い知れます。
また、巻末にティー・ラウンジという名のコラムをいくつかおいてあります。
自分としては、そこら辺が面白かったですね。
[ 読了した日 ]
2009年8月3日