【乱読NO.1530】「「風が吹けば桶屋が儲かる」のは0.8%!? 身近なケースで学ぶ確率・統計 | D.GRAY-MANの趣味ブログ

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[ 内容 ]
「宝くじはT・Kさんがよく当たる」「マークシート式の試験では、鉛筆転がしで平均点が取れる」というの本当?
一見、不確実そうな事柄でも、統計的にデータを集めたり、確率を導き出すモデルを考えてみると、「原因と結果」のつながりが見え、実現性の目安がわかる。
本書は、くじやゲームなど「遊び」の中にある確率から、視聴率や偏差値で使われる統計のしくみ、そして「文化」や「好み」といった数値化しにくいものの検証法まで、難解な数式を使わず紹介。
数学が苦手でも楽しく学べる「確率・統計」的思考法。

[ 目次 ]
第1章 「風と桶屋」の確率論(「風が吹けば桶屋が儲かる」の誕生まで 「風が吹けば儲かる」確率 ほか)
第2章 「遊び」の確率論(宝くじの「夢」をつくるしくみ さいころは偉大な立役者 ほか)
第3章 「平均神話」の統計学(流行色はツクラレル? 関取を階級別で見る ほか)
第4章 「どんでん返し」の統計学(星一徹とカレの浮気 エスカレーターで文化をはかる ほか)

[ 問題提起 ]
表題の計算の仕方は、風が吹くから桶屋が儲かるまでの7段階がそれぞれ50%として、0.5×7で計算する。

[ 結論 ]
「統計的な情報は、まったくと言っていいほどない」し、それぞれが50%でも掛け合わせれば小さくなるよというのが筆者の言いたいことだろうが、その大雑把な計算は0.8%という数字に何か意味を感じて買った読者を馬鹿にしてはいないだろうか。

高校で習った確率の計算の仕方のよい復習になったのと、仮説検定という統計の方法があることを知ったのは収穫だったが、専門用語を分かりやすく解説したという以上の知見は見られず。

[ コメント ]
教科書を読んでいるよう。

[ 読了した日 ]
2009年2月8日