慢性胃炎の症状はさまざまで、くり返す、あるいは持続する上腹部不快感・重圧感、心高師痛(みぞおち付近の痛み)、悪心・嘔吐、腹部膨満感、胃もたれ感、食欲不振
、ときには吐血、下血が現われます。なかでも多い慢性胃炎の症状は、上腹部不快感、心窩部痛、腹部膨満感で、多くの場合、これらの症状が重視して現われます。
慢性胃炎は症状と内視鏡検査によって診断されるのが一般的ですが、不思議なことに内視鏡検査によって慢性胃炎と診断されたにもかかわらず、なんら症状のない人が四〇~五〇%にも上ることが知られています。
慢性胃炎の症状がないのに、胃X線検査あるいは内視鏡検査で慢性胃炎
と診断された場合は、理解に苦しむこともあるでしょうが、治療をせずに経過を観察するだけでよいと考えられます。
慢性胃炎の症状はいろいろで、性状によって胃の病的状態が推察されます。上腹部不快感・重圧感は胃の炎症
の一般的症状で、炎症が増強すると心窩部痛、さらに炎症が悪化して胃粘膜が強く傷つくと吐血、下血が現われるようになります。
慢性胃炎には胃の運動機能の異常もともないます。その代表的症状は、胃より小腸への食物の輸送機能(胃排出態が遅延するための腹部膨満感、胃もたれ感であり、胃機能の異常亢進による吐き気、嘔吐と考えられます。
慢性胃炎では吐血、下血は比較的まれな症状で、吐血、下血がある場合は胃潰瘍など他の病気が強く疑われます。