今月わたしの家に中国からのお客様が滞在していました。個人情報にあたるような具体的な事は書けませんが、ウクライナ支援活動で懇意になった著名な音楽家の方からのご紹介でした。世界を目指して勉強中の男の子と彼のお母様。日本の音楽大学で更なる勉強をしたいとのことです。我が家にはこれから日本に住む準備の為に滞在されていました。(これは民泊ではありません)
練習している彼の音があまりにも素晴らしいので、わたしが出入りしている中学校の吹奏楽部への同行を誘ってみたところ、是非見学してみたいという事で先日お二方と一緒にいつもの吹部に行ってきました。トランペットパートの女子に基礎的なレッスンをお願いして、合奏練習の後では彼に実演してもらいました。わたしも彼の演奏をちゃんと聴いたのは初めてでしたが、素晴らしいの一言。吹部の皆さんはさぞや驚かれたことでしょう。顧問の先生も「彼のテクニックは衝撃的だった!」とおっしゃっていました。わたしの演奏と違って、彼の演奏はとにかく聴いていてワクワクしてくるのです。次にどんな展開になるんだろう、とか舌を巻くようなトリプルタンギングとか、まあ安心して聴いていられるからこれが本物のパフォーマンスなんだと思い知らされました。17歳の子にこんな演奏を見せつけられたら、わたしは今後吹部には恥ずかしくて行けなくなります。彼はまだまだプロではなく、勉強中の身ですからこれからもっともっと伸びていく訳です。どうすればあんな良い音が出せるんだろう、と頭を抱えて練習にも身が入らないわたしなのです。今日も2時間練習しましたが自分の下手さ加減がほとほと嫌になります。吹部のみんなの前ではいつも伴奏音源を使うわたし。彼に実演前に「音源使う?」と尋ねたらたった一言「No ! 」と言われました。トランペット1本で無伴奏であれほど聴かせられるのですからわたしとは雲泥の差があるのです。悔しいけれど伸びしろが無限大の若者と、どうあがいても伸びない還暦目前のわたしには差がありすぎるから、わたしは自己満足の為だけに練習しているようなものかもしれません。