昔から運転手稼業は社会的地位が低く見られてきました。

昔、わたしの娘が港区の学校に通っていたころ、保護者会はおフランス料理のレストラン。わたしがアメリカの証券会社に勤めていると言えば奥様方は擦り寄って来ての質問攻め。正直に社長の担当ドライバーと言えば、さ~っと引いていき誰も口をきいてくれなくなった。世間の常識とはそんなものです。

無視ならまだいいけれど、最近は運転手をクビにさせるようなSNS投稿が増えている流れ。確かにわたしのいるタクシー業界でもいまだに態度の悪い運転手がいます。でも自分のダメさ加減を棚に上げてデタラメな誹謗中傷をする輩もいる訳です。

あるTバス会社での事実無根の誹謗中傷が問題になっています。

真実は中傷投稿者がモバイルスイカの残高が無くてチャージに手間取ったから。ドライバーから「事前にご確認をお願いします。」と言われた事に逆切れし、「子供がうるさいからと罵声を浴びせ、チャージしていないお客さんには、チャージしておけボケ!」と何様?という投稿を運転手の顔写真入りで拡散。どう考えても乗客の前での態度とは思えなかった善良なるソマリア人達からの、明らかにおかしくない?という反応に投稿主はアカウントごと削除。ところが乗り合わせた乗客からの事実のコメントが開陳されるや投稿主のアカウントごとスクショされた画像が拡散されて現在も炎上中。

投稿した馬鹿は穴があったら入りたい心境でしょう。

話しモリ過ぎと怒りの批判が殺到中。

この記事を見てわたし達運転手側はいささかホッとしました。

社会の最底辺と認識されているけれど、ちゃんと擁護して下さる人達もたくさんおられる。

わたしの車にお乗りになるお客様もちゃんと敬意を払って下さる方が大半です。だからワンメーターでもちゃんと対応しなければと思うのです。

ただしここで忘れられがちな最も重要な事があります。

当のTバス会社は取材に対して投稿はすでに削除されたので解決した、と返答。

この雇う側が事なかれ主義を貫いて事実無根のカスハラをも全て運転手のせいにして謝罪する。そしてクビにする。

「いくらでも代わりはいるから。」という理論でこれまでやって来た業界。

今になってドライバー不足で運行できないと泣きごと言ったって遅いのです。

それは利用する側のこうした逆切れ投稿も同じ。

結局、運転手がどんどん辞めて利用する側、雇い主が困る結果になるのは因果応報か?