部活動のマイクロバスが事故を起こして男子生徒さんが死亡するという誠に痛ましい事故がありました。

わたしも少なからず学校の部活動支援に参加していますので、身につまされる思いがあります。

そして尋常ではないのが学校側とバス会社側の言い分の違い。

バス会社は観光バスが遊んでいる状態だったそうで、もちろん運転手も空いていた模様。

学校側からできるだけ安くしてほしいと依頼され、マイクロバス(レンタカー)を手配し運転手(ボランティア)を知りあい関係者に頼んで付けたとのこと。これじゃあ儲けは殆どゼロ。

逮捕された運転手は役所のマイクロ送迎の経験があったようで、全くのど素人ではなかったけれどスピードオーバーでの激突事故だった。

事故原因は未熟さ故か、居眠りかだったのか、はたまた無理な行程による飛ばし過ぎだったのか・・。

どれもあり得るハナシ。専門職ではないから運転技術がイマイチだったのかもしれないし、早朝5時半出発だったから眠気が襲ってきたか、または試合時間に間に合わせようと飛ばし過ぎだったのか、いずれ警察から正式な発表があるでしょう。

わたしなら死んでも眠かったとは言いません。過労運転は罪と責任が非常に重くなるからです。

この状況に学校側はそんな事頼んでいないと真っ向から否定しています。

教育者が経費をケチった挙句の死亡事故だなんて口が裂けても言えないはず。

報道では正論が当事者たちへの批判を煽っているようです。

ケチらずにちゃんとした貸し切りバスとプロドライバーを用意するべきだったと。

当たり前の正論なのですが、実際の部活動の現場では無理からぬ事情があるのが現実です。

昔、全国屈指のサッカー強豪校だった国見高校の小峯監督さんが自らバスのハンドルを握って練習試合行脚をしていたのは有名な話。強い部活ほど強い相手と試合する事でより強くなるという事から、どこの部活も遠征試合に掛かる経費が悩みの種なのです。担当顧問がマイクロバスやワゴンを運転しての弾丸ツアーはもはや当たり前。

それでも部費に合宿費に交通費に宿泊費に寮費等など、みんな保護者の負担、もしくは後援会の負担で賄われているのが実情なのです。毎度の遠征に飛行機や新幹線や貸し切りバスを手配して数十万円の経費を掛けるのは不可能に近いのかもしれません。

それが正論だけど、実際には無い袖は振れない事情があるのです。

さて今回の事故の顛末はどうなるのか。

バス会社が責任を被ってしまうのか、学校がバッシングに晒されるのか。

正論をかざして批判するのは簡単。

日本の部活動が抱える裏事情を知る事も大事だと思います。

潤沢な資金さえあれば失われる命は無かったのに。

とても残念。