先日、娘の通う通信制高校の学園祭に行って来ました。
色々なアトラクションや企画発表などの教室を回っていると文芸部のコーナーがありました。
プログラムに手作りの小説を無料配布とあったのでとても興味をそそられました。
行ってみると部員の女子3人がわたしと娘を笑顔で出迎えてくれました。
皆、とても気さくで短時間ながら文学の話などで盛り上がりました。
お三方からそれぞれ自作の作品の冊子を1冊づつ頂きました。
その際に、わたしの愚兄の話をしたところ興味を抱いてくれました。
わたしの愚兄は2001年と2002年の江戸川乱歩賞の最終選考作品3作に選ばれました。
しかしながら両方とも次点作に終わり2003年には出品せず、その後失意のうちに孤独死したのです。
前述の次点作の2つのハードカバー本が当館の楽器保管庫にひっそりと眠っていました。
忘れ去られた誰にも読まれる事も無い自費出版の愚兄の遺作。
わたしは愚兄とはとても仲が悪く(原因は愚兄の素行の悪さ)、どちらかというとわたしの方から一方的に愚兄の事を嫌っていました。だから変わり果てた姿で発見した時は涙も出ませんでした。
それでもこの遺作(40冊)は捨てる事すらできずにいたのです。
調べた所、国立国会図書館に両作品とも所蔵されていました。
でもこの遺作は店頭に並ぶ事もなく世間では絶対に手に入らないむしろ貴重なものになっているのだと思います。
文芸部員の方達にそんな話をしましたら、「是非、読んでみたい。」とのこと。
なので今日、彼らの顧問の先生を尋ね、遺作3冊づつ計6冊と差し入れのお菓子と手紙を添えて託しました。
さて彼らにとって愚兄の遺作がどんな影響を与えるのか・・。
実はわたしもまだ読んでおりません。