わたしが前々から読みたかった本があります。独ソ戦での少女狙撃兵の活躍を描いた小説{同志少女よ敵を撃て!」。
逢坂冬馬先生の作品で本屋大賞やアガサ・クリスティー賞などを受賞しています。販売部数も60万部以上というベストセラーと言ってもいい作品です。
実はこの作品を図書館で借りる事になり、今読んでいる最中なのです。
ところでネット上でこの作品に関する評判を調べてみたら賛否が分かれていました。特に酷い書き方の投稿を読むといささか気分が悪くなりました。いわく「この作者の文章力の無さに呆れた、参考文献を丸写し、どこが良いのか理解不能!」と書かれtいました。日本は言論の自由が保証されていますから、どう感じようが勝手なのですが、不特定多数の人の目に入るネット上での投稿は度が過ぎると誹謗中傷になるので注意が必要です。前述の批判投稿は誹謗中傷に近いものです。投稿した人物はおそらく一般読者でプロの文筆家ではないと思います。小説のみならず、絵画も音楽も美術作品もいろんな分野で現れるにわか批評家達。
前述の投稿者は匿名で書きっぱなしの最も質の悪いタイプの輩。上から目線でケチを付けようが、ほざこうが、冒頭に載せた結果が全てなのです。文章力が無い、と断言していましたが数々の賞を受賞した時点でプロの作家達が認めている訳ですし、これ程たくさんの部数を買われているという事は一般読者からも支持されている証拠なのです。しかもこの作品は500ページに及ぶ大作で文庫本ではなく大き目のサイズで価格も2000円近いものです。
文章力の無いつまらない作家がこれ程の結果が残せるものなのか、馬鹿でも理解できるはず。
因みに、わたしは現在146ページまで読み終わりました。
実はわたしも“小説家になろう”サイトで12年に渡って連載小説を書き続けております。でもわたしはもちろんプロではなくアマチュアでもなくただ単に自己満足継続中のど素人なのです。それでもPV数は60万まであと少し。なので少しは書き手の感覚も理解しています。わたしは素人故に難しい漢字は一切使わず、比ゆ的な表現も分かりやすく読みやすいように心がけています。
読書愛好家やプロの方からすれば素人の文章とこき下ろされるはずです。
そんなわたしのここまでの感想ですが、やはりプロの物書きの先生は文章が違うんだと実感。
一般の人が使わないような表現が随所に散りばめられていて、“やっぱり自分とは違うな”と思いました。また、軍事的の事や狙撃に関する事など相当調べて勉強なさったんだろうと思いました。
ただし一般の読者は狙撃術などの専門的な知識がありませんから、距離測定の事や精度などの技術的な説明がいささか退屈でチンプンカンになってしまうのかもしれません。でも距離1000m先の標的が光学スコープ内でぼんやりと数ミリに見えるというくだりは実に興味深く読ませて頂きました。
わたしが読破した145ページ目辺りまでは少女の生い立ちや狙撃兵になったいきさつ、狙撃学校での訓練の様子などが書かれていて、いきなり少女のバトルを期待している向きには少し退屈かもしれません。でもこの部分は無くてはならない部分なので後になって全てを理解するうえで重要なんだと思います。
さてこの後少女の運命はどうなる事やら、期待に心躍るのです。
読み終わったら、内容に関する感想を開陳したいと思っております。