1ドルが現在145円のレベルです。輸出系企業の想定為替レートギリギリのラインなのでしょう。先日は140円を一時的に切って日本の大企業(輸出系、製造業など)は大慌てだった事でしょう。(4月22日)恐らく政府が為替介入でも(ドル買い円売り)して140円割れを阻止したものと思われます。いまだに円安大歓迎の日本の製造業の経営者達。ところが先程造船業の業界に於いて外国人技能労働者をライバル国の韓国に奪われたという記事が出ていました。全く笑える話なのです。日本側が提示した時給はわずかに1200円、韓国側は1700円、で当然賃金の高い方に人は流れます。どうやら為替レートが円安だと海外勢からすれば敬遠したくなるようです。今後はどの業界も人手不足が深刻化する模様。日本人は常に上から目線で外国人労働者を見ているから1200円も払えば十分だと考えているようですが、アメリカのパートタイマーの平均時給が5000円のご時世で、誰が日本に来ようと思うのか。そのことを全く理解していない日本の馬鹿な経営者。一昔前から有能な技術者は賃金の高い欧米を目指すようになりました。もう日本に海外から優秀な人材は二度と来ないのです。介護の現場でもフィリピン人女性が日本で働きたいという時代があったけれど、いまでは誰も来てくれないというのが現実。人が居なければ全てが回らなくなるのが常なれど、その事が解らないからタチが悪い。日本の会社が(日本人が)働かせてやるから来い!と言えばアジアの人々はいくらでもやってくると信じて疑わない製造業の人達。もうそんな時代はとっくに終わっているのです。最低賃金を1500円にという提言に対して、「絶対に無理!」と応えた日本の経営者達。1000円そこそこという極端に安い賃金で働く人がその内にどんどんいなくなるのでしょう。コンビニバイトの外国人も見かけなくなる日も近い。そういえばコンビニや飲食店で働いている欧米人のバイト、見たことが無い。彼らの自国での賃金の水準に換算すれば日本のお時給は300円程度(アメリカの学生バイトの最低時給は3400円)。

こんな安い時給で誰がバイトする?

もっと現実を見ろよ!