ようやくGWが終わりました。タクシー業界の売り上げは残念ながらかなり悪かった。(ウチの会社に限って?)
5月の1日と6日に乗務したわたし。1日は41100円(税込)、昨日は43730円(税込)と全く酷いもんでした。
物価高の不景気なのか乗る人がいないという現実。そこでこの完全歩合制のタクシーという仕事での一番醜い場面が顔をのぞかせます。ただでさえ乗る人が少ないから、タクシープールでの待ち時間がいつもより増え平均30分~50分位。
横浜駅西口での営業回数は1日が26回、6日が23回、いつもは32~35回なのでいかに待ち時間が長かったか・・。
40分待って行先が600m先のホテル、35分待って行先が800m先の高台のマンション、50分待って行先がタクシー乗り場から200m後方のホテル、とお客さんは全て大きなキャリーケースを抱えていました。大きな荷物を持っているのだから極端に短い距離でも500円払ってタクシーを使うのは当たり前です。お客様に罪は無く単に巡り合わせの問題なのです。
タクシードライバーはキャリーケースのような大型の荷物も持っているお客さんだと遠方まで帰ると期待するものなのです。
でも実際は前述のような近距離の人も結構利用するから変に期待する方が悪い。口の悪いドライバーは「くわせものだった。」と愚痴るのです。また別のパターンですが同僚が新横浜駅に着けようとした所、迎えの一般車の渋滞で入構するのに1時間もかかったらしく(最長で)乗って来た人の行先が500m程の横浜アリーナまで・・。同僚はさすがに顔が引きつりそうになったと苦笑してました。実はこういう極端に短距離のお客さんは殆どが「近くてすみません!」と本当に申し訳なさそうに乗ってきます。人間的には皆良いお人柄なのです。でも「いいんですよ。」と言いながらも心の中では「またか・・。」と短距離客の3連発になるとさすがにわたしもガックリします。これがこの仕事の嫌な一面。会社やセンターは「短距離客も大事にしろ!」と完全歩合システムを導入している張本人がそう言います。確かに50分待って乗車時間は僅かに1分。その後また並び直して45分待ってまた1分。売り上げが低いと歩率が下がるしくみになっていてウチの会社だと営収4万円(税抜き)を切ると40%以下になります。料金500円だと取り分が200円だから時給200円。これではタクシードライバーやる人がいなくなるのもうなずける。
でも実際には短距離の人ばかりではないのでトータルすると20時間運転して1万円という事はありません。
でも昨日は2万円台の人も結構いましたからやっぱり確実に売り上げは落ちているようです。
タクシーの仕事はやり方によって売り上げは大きく変わるので一概には言えませんが、駅待機のドライバーにとっては短距離客の連発で人間不信に陥りそうになる自己嫌悪に苛まれる日々が続きそうです。