私のタクシー人生も7年目を迎えました。国際自動車のハイヤー&役員車時代から合算すれば12年以上です。実は緩和された個人タクシー昇格の条件はすでにクリアしていて、その気になれば個人タクシーを始める事も可能です。でもその気は全くありません。とにかく早く辞めたい気持ちでいっぱいなのです。その理由はものすごくストレスの掛かる仕事だから。今の会社は前の会社と違って変な規則が無いからとても働きやすく、事故を起こしても余程の事が無い限り自己負担はありません。また巷の人達が考えるようなお客さんとのトラブル、特に暴力的な傷害事件などもありません。(因みに私の会社では過去に暴行傷害事件になって重傷を負って入院した人が5~6人います。)私が感じるストレスとは売り上げノルマに追いかけられる焦りみたいなものです。私の目標額は税込みで55000円也。月8回乗務で毎度朝7時半に出庫して帰庫は1:00前後で乗務時間は約18時間ほど。(5分程のトイレ休憩は6~7回でまとまった休憩は無しです)お昼13時までの目標が込み20000円。夕方18時までの目標が込み35000円、そして終電時の最終目標が55000円なのです。ところが午前中から3ケタの近距離客が続いて12000円という時もあるし、夕方で25000円までしかいっていない時もざらにあります。因みに私の営業スタイルはひたすら横浜駅西口での付け待ち。あとは手挙げと無線(GO無線配車)は随時取っています。私の乗務時間およそ17~18時間。例えば成田空港から飛行機に乗ってパリまで13時間乗ると死ぬほど退屈で嫌になる。でもこの仕事はとにかく時間が経つのが早い。常に自分のノルマに追われているからです。タクシードライバーの場合のんびりやっている人はおそらく年金暮らしの人で月手取りで10万円あればOKという人達。これは楽です。定時制8回で1回あたり込み30000円稼いでいればOKだから。逆にお子さんが3人もいて奥さんが専業主婦だと月額手取りで50万円は必要。この位稼いでいる人は結構います。でも楽して稼げる仕事ではありません。営収月間100万円稼いでいる人達は隔勤なら朝4時起きで5時出庫で目いっぱい20時間走るみたいです。そうすると1乗務あたり売り上げ税抜き8万円位で月13乗務で100万超えなのです。これは可能だけど体力と気力が無いと難しい。私にはそんな気力は無いので税抜き5万が目標なのです。でもストレスは掛かるけれで終わってみればいつも目標金額を超えているから不思議。夕方まで酷い売り上げでも最終的に東京方面のお客さんを乗せて18000円也もたまに発生します。逆に19時の段階で込み4万円超えていてもその後が近距離客のオンパレードで終電でやっと抜き5万という事もよくあります。不思議と3ケタのお客さんが7回も続けばその後で万収が発生する可能性が高まるのです。これも不思議なところ。だから最後まで諦めない事が肝心なのです。でも私はそれが嫌で嫌で仕方がありません。あと4年と1ヶ月でこの仕事も終了です。