以前わたしが開催していたウクライナ避難民の為の富士五湖ツアーに参加した在日ウクライナ人の奥様からオファーを頂きました。観光でやって来たウクライナ人グループ(ビジネス系?)17名の為に青木ヶ原樹海を案内してほしいとのこと。本来なら樹海の番人ことワタナベキョウチ氏(ミュージシャンでわたしの友人)にお願いするはずでした。しかし残念ながらキョウチさんは白血病を患っていて移植は成功したものの、辛く苦しい治療中とうことで樹海の案内はできません。そこでわたしが代わりに樹海散策のガイドをすることになりました。明日はわたしは自分の車で鳴沢氷穴へ向かいます。彼らはツアーバスで現地入りし氷穴で合流する予定です。キョウチ氏が唱える樹海の素晴らしさと神秘的な世界。でも残念ながら世界の人々はむしろ自殺で有名なこの森を体験してみたいのです。コワいモノ見たさなのか、わたしも自分のツアーで何回か樹海散策を実施しました。樹海内の美しい光景に喜ぶ人々。でも自殺の名所として有名なこの地の闇歴史の話を皆聞きたがっていました。松本清張先生の執筆された小説「波の塔」。
この結末で主人公の不倫相手だった女性が夫とも離婚できず、愛人の元に走る事もできず(相手を気遣って)結局1人でこの黒い樹海に死を決意して入っていくというものでした。この小説が大ヒットした1960年代は終戦後まだ15年しか経っていないのですから,不倫を題材にするなんて本当にショッキングなストーリーだったのでしょう。今では日常的な不倫騒動もその昔なら姦通罪で刑務所行きになったというのだからかなり重いテーマでした。叶わぬ恋の結末は女性の死というあまりにも切ないバッドエンドに日本中の女性がシンパシーを感じ、同じような境遇だったのでしょうか、その後このノベルズをバッグに入れて樹海に入り自殺する女性が急増。そのたびにマスコミが取り上げて煽り立てるのですからますます自殺のメッカになってしまったのかもしれません。そんな経緯や実際にご遺体と遭遇した人々のエピソードなどを交えながら明日は久しぶりの富士五湖でのスポットツアーになります。