8月も下旬に来て1ドル143円台まで下落してきました。日足も週足も完全に円高トレンド継続中です。週足はそろそろ短期線が長期線と交差しますからトレンドが完全にひっくり返って円高方向に進む可能性が高くなっています。ただし月足になるとまだまだ円安トレンドは継続中で、足型を見ると大きな3度目の調整が終わった所です。しかも長い下ヒゲを残して20ヶ月移動平均線を割り込む事なくここを底値に円安トレンドが再開する形状となています。次のターゲットは170~180円です。先週の金曜日にこの20ヶ月ラインを割り込むかどうかに注目していました。すると急に買いが入りみるみる上昇し結局は146円超えで8月を終了しました。このラインを割り込まなかったのは大きい。逆に割り込んでいたら完全に円安トレンド終了のサイン点灯となっていました。ここ最近の下げ渋り相場。日本の個人投資家は逆張り(トレンドと逆方向に賭ける方法)が得意なので下がったところでしつこく買いを入れている模様。この手法は20~30銭上がったら利益確定と短期勝負です。でも決してお勧めできない手法なので大きなリスクを伴います。予想外に下がってしまうと一気にマイナス幅が広がり取返しのつかないレベルまで進行してしまうからです。この後9月から円安方向にじりじりと上昇していくのかが注目です。ただし日本の実力ともいえる購買力平価によれば妥当な水準は1ドル100円位です。ビッグマック指数だと84円程。購買力平価よりも円安になること事体がとても異常な状況なのでここから更に円安になるのかは疑問の残るところです。そして相場にはダマシという現象が時々起こり個人投資家は騙されて退場になるケースが多いので注意しなければなりません。いずれにしても週明けの値動きに注目です。