今日はわたしが交流中の中学の吹部で定演前の残り少ない中での合奏練習がありました。今年卒業する3年生の子達の前で実演できる最後のチャンスという事で、10分間の演奏会を企画していました。元々は定演の終了直後に記念品の菓子折りをお渡しする時にショパン先生の別れの曲を一発無伴奏でやろうという思い付き企画でした。でもユーフォ・テューバパートの子達が「僕たちは先生のその演奏聴けないんですか?」と言われ(これはとても嬉しい反応でした)、じゃあちゃんと演奏するか、という事になりました。それで別れのエチュードとバッハ先生の974番(在天の妻によく聞かせていた思い出の楽曲)を顧問の先生のピアノ伴奏で、そしてアンコールに緑黄色社会の「花になって」をテューバで演奏、という事で準備をしてきました。花に・・はテンポ192と最初は絶対無理というスピードでした。動画音源に合わせての譜面なのでテンポチェンジは出来ないのでこの2週間掛かりっきりで練習しやっとまともに吹ける状態になりました。で、昨日最終リハを始めた時に、今宿泊中の中国人の女性ゲストがいきなりリハ室(リビング)に入って来て「あなたの音を聞かされていたら具合が悪くなった、気分が悪いから音を出すな!」という苦情。明日のリハ中と言ったら、「アンタの音は音楽じゃなくて、単なる雑音だよ!」と怒って出て行ってしまいました。やむなく急遽リハーサル中止、そのタイミングで中学の先生から合奏時間を削れないから明日の演奏を1曲にしてほしい、というメールが来ました。

“こりゃ、誰も望んでないから止めろって事なんだ。”と心底思いました。その後、演奏の中止を先生に打電すると慌てて1曲でもやりましょう、と返信が来ましたが、結局準備万端の演奏はドタキャンとなりました。今日中学に行って部員の皆さんにはお詫び申し上げ(恥ずかしい苦情の話はさすがにできなかった)引き上げて来ました。

45年間の音楽人生を完全否定され、もうそろそろ楽器も音楽も辞める潮時かもしれないと感じております。