以前、当ブログで人道支援に使われると思って日本人が寄付したお金が、実は戦費に使われているという事を書きました。

これは仕方のないことなのですが、このような非常事態時には物資による支援も盛んに行われます。しかしこれが聞くに耐えない話なのです。私の知人でウクライナにご家族が滞在している方がいて、先般現地に冬物の衣類を送ったところ“中古衣類は一切受け付けない”という但し書きと共に返送されてきたそうです。これは支援物資ではなくて単に家族に送っただけなのに、と知人は憤っていました。実はウクライナ本国にはそれほど中古の衣類が物資として大量に送られ現地ではその処理に困っているようなのです。日本でも震災の折に似たような事が起こりました。被災して困っている人々が本当に欲しい物資は新品のちゃんとしたものなのです。フタを開ければシミだらけの中古衣類や油汚れギトギトのフライパンなど、使い物にならない支援物資が山のように溜まっていくこの歪んだ構図。送った本人だけが“良いことをした”と勝手に勘違いして自己満足に浸るという“物資支援あるある”なのです。一般市民レベルならまだしも、実は国家レベルでも恣意的に同様の事が公然と行われていてさすがに呆れました。多くの人員と戦車などの装甲車両を失って困っているウクライナに西側諸国から500両以上の戦車が送られました。日本の林外務大臣もドイツ製レオパルドⅡ型戦車が送られて、これで盤石の態勢と会見で仰っていました。ところがフタを開けてみれば実にひどい内容で、この新型戦車はわずかに数十両で大半は旧式のレオパルド初期型と旧ソ連製T72型戦車なのです。これではロシア軍の対戦車ミサイルの格好の餌食になるだけなのです。しかもドイツ製戦車はウクライナ兵士にとっては1から操縦法など取り扱い方を勉強し訓練しなければなりません。むしろ旧ソ連製戦車の方が慣れていて有り難いという誠に皮肉な結果になっています。またアメリカが送ったM1戦車40両も燃費は悪くジェット燃料を使用しているからメンテも難しく技術的に供与は無理と最初から反対されていたようです。昨日の報道ではウクライナに送られたイタリアの自走砲(大砲が固定された戦車)数十両はとっくに退役した車両で修理しなければ使えないシロモノだったようです。戦車のような鋼鉄製の武器は腐らないから何十年も昔のものが各国の倉庫に眠っているのです。こういう機会だからと、支援物資として当該国に送り付けるも結局は使い物にならず、送った側の自己満足と対外的に良い印象を与えようというイメージ戦略になっているのです。結局は一般人レベルでも国家レベルの軍事供与でも不要になった粗大ごみの在庫一掃処分になってしまっているのです。