全国のレギュラーガソリンの平均価格が170円を超えて来ました。政府が石油元売りに補助金を出して、これ以上値上がりしないようにと手を打っていますが、結局のところこのカネは石油元売り会社か販売店に吸い取られて消えていくでしょうから、ガソリン価格が下がる事はありませんし、これからも上がっていくことは間違いありません。先般のガソリン価格抑制策のニュースで、巷ではガソリン価格が下がるものと勝手に勘違いしている国民が多くいますが、そうではありません。ではなぜガソリン価格が更に上がるのかといえば、投資の経験の無い大多数の人達には理解できないかもしれませんが、原油を買う投資家が日々増殖しているからです。現在WTI原油が80ドル後半で推移しています。この後の最初のターゲットは100ドル超えでしょう。最終的には2008年に付けた144ドル超えを狙っていくかもしれません。こういう過去の目標値があると買いが買いを呼び、原油市場に投資マネーが流入し続けるのです。一部の投資家達の“もっと儲けたい”という心理が投資とは無縁の大多数の人々を苦しめる事に繋がっている訳です。2008年7月に付けた144ドル。この頃のガソリン価格は185円でした。あれから14年が経ち、アメリカがシェールガスを手に入れて、世界の石油の需要と供給の構図が変わっています。コロナの影響もあるでしょうから、この調子で上がり続ければレギュラーガソリン1リッター200円を超えるのも時間の問題でしょう。ガソリンスタンドの経営者たちは200円を超える店頭価格を出すのには相当な覚悟が必要かもしれません。しかしながら一旦このラインを突破してしまうと歯止めが利かなくなり200円台が当たり前の時代になるのかもしれません。気軽に車でピクニックに行く気も完全に失せてしまうレベルです。そうなると輸送費用も上がるでしょうから全ての物価があがり、人の動きは止まり、この先もコロナ禍が継続するようなら、生活困窮者が続出する事になるのでしょう。考えたくはない近未来ですが、いかにして我慢して生活していくか、ということを私達庶民は考えなければならないのです。とはいえ、上がり続ける相場はありません。2008年に144ドルを付けた後どうなったかといえば、原油市場は40ドルまで大暴落しました。つまりはこの先は投資のチキンレースの様相となって最後まで買い続けた馬鹿な投資家が大暴落に巻き込まれて破産することになるのです。私達一般庶民はその日を心待ちにしていればよいのです。