本日のタイトルの私の答えは“嫌い”なのです。こういうタイプの楽曲は吹奏楽以外では殆どやらないのではないでしょうか。クラシックではまずやらないし、ジャズでもいくつかの楽曲を連続演奏はしますがメドレー形式での演奏はあまり聞いたことがありません。ところが吹奏楽業界ではこの手のメドレー曲が引く手あまたで次から次へと出てきます。童謡系に時代劇などのドラマ系に歌謡曲系にクリスマス系など、私がお手伝いしているママさんブラスでも毎度本番ではメドレー楽曲のオンパレードです。嫌いになった決定的瞬間はこの前の本番演奏でのこと。私的には賛助役なので下手な演奏はするまいと結構真面目に個人練習をしていきました。ところが本番で臨時記号飛ばしが数回発生。動画で確認してみると自覚していた箇所で見事に音を外しており誠に恥ずかしい限りでした。そもそもこのメドレー曲、どういうものかというと。例えば先日演奏したものでは昭和歌謡の大御所作曲家の中村八大先生のメドレーをやりました。先生の有名な楽曲の中でサビの部分だけを幾つか抜き取って継ぎはぎしたお手軽中村八大メドレーなる楽曲でした。これらのメドレー曲は次々と調が変わるのでかなり注意していないとフラットやシャープなどの臨時記号を飛ばしてしまいます。また厄介な事にテンポもコロコロ変わるので縦の線を合わせるのに苦労します。以前メジャーデビューしているプロのドラマーの方がふらっとママさんブラスの練習にいらっしゃった時に、このメドレー曲での目まぐるしいテンポ変化についていけず凹んでおられました。これは単にこの方がこういう楽曲に慣れていないだけということなのですが、私達の“プロなのに~”という視線が痛々しくその後お見掛けしなくなりました。聴いているオーディエンスの方達はどのように感じておられるのでしょうか。ジャパニーズグラフィティーをはじめとしたメドレー楽曲は誰でも知っているような曲を継ぎはぎした“いいとこどり”感があって懐かしい、と感じる方もおられるでしょうがメドレーなので好みの曲が出てきてもあっという間に次の曲に移りますから、もしかしたら欲求不満に陥るのかもしれません。美味しいものをちょっとづつ一皿盛りにしたようなお手軽楽曲のメドレー。演奏するのが大変だから私はあまり好きにはなれません。