先般日本出身の真鍋先生がノーベル物理学賞を受賞しました。とても喜ばしい反面、なにか歪んだ違和感を感じています。先生はれっきとしたアメリカ人なのに日本人がノーベル賞を受賞とメディアが大きく報道しているからです。ついでに先生の皮肉を込めたコメントも紹介されていました。“周りに調和する力が無いから日本に帰りたくない”というのです。先輩が残っているから帰れないとか、自粛警察とか、五輪アスリートへの辞退要求とか・・。日本特有の同調圧力は卓越した頭脳を海外に流出させる結果となった訳です。ついでに申し上げると真鍋先生は日本国籍を強制的にはく奪されているので日本の首相が真鍋先生の事を日本人と称するのは大きな勘違いなのです。これも自画自賛が大好きな日本人の悪い側面です。日本人が世界の人々からどう思われているか、という番組や動画が数多く流布されていますが、そんなことを気にするのは日本人だけです。親日家の多いのポーランド人が日本人の悪口を言った、なんていう動画を見ると、どこからポーランド人が親日という発想が出てきたのか疑問に思います。親日家の○○や親日国の××とよく言われますがそれは日本人が勝手にそう思っているだけなのかもしれません。別に他人から、特に海外勢からどう思われようが気にする必要などないのに、体裁を気にする我がニッポン人。今年のオリンピックの時は外国人選手の“選手村の食事が最高だ!”というコメントを引用して自画自賛ニュースを盛んに配信したり、日本人ボランティアが優しくて親切!という自画自賛記事も結構ありました。こういうのを見て気分が良くなる人ってそんなにいるんでしょうか。私が以前勤めていたタクシー会社でも明け番会議で“ウチの会社は本当に素晴らしい、ハイ、みんな拍手!!”なんていう自画自賛の洗脳集会みたいなのが毎月開かれていました。みんな勤務明けで疲れているのに、お客様のお褒めのハガキが紹介されるたびに拍手しなければならないのです。さすがに今現在はこの集会は廃止されましたが、今思い出しても苦笑してしまいます。疲れ切った体で会議に参加していた私達乗務員と同じように、恐らくは日本人がみんな自画自賛大好きなのではなくて、自画自賛ネタを使って扇動しようとする連中が多数いるということなのでしょう。こういうのはもういい加減やめて頂きたいと思います。