在天の妻が退院した昨年8月20日から1年が経ちました。私にとって最良の日でした。あの日も晴れていて妻の笑顔と弾むような言葉に心底幸せを感じました。4日後の惨劇を予想することなど到底できませんでした。“スイーツパラダイスに行こよ!”と余程クリームたっぷりのケーキが食べたかったのでしょう。私は妻の白内障の手術の事と通院予定の精神科の事で頭がいっぱいだったのか、今考えても気もそぞろな返事だったような気がします。もっと妻に寄り添っていればと後悔は一生涯続くことでしょう。ところで、先日スマホの着信音が鳴りました。Googleフォトという機能が勝手に作動して2年前の思い出というタイトルで画像が表示されていました。スマホに疎い私は恥ずかしながらこういう機能の存在すら知りませんでした。検索してみると過去の画像や動画が全て残っていました。元々は私自身が撮ったものなのですが、その都度必要ないと判断したものは削除していましたが、それが全部残っていました。2年前の元気だった頃の妻、そしてその後病状が悪化して容貌がひどい状態になっていく姿が記録されていました。病状を記録した動画もいくつか撮っていました。これらの記録は妻が退院する前に、もう見る必要もないと思って全て削除していました。(正直見たくない映像・画像でした)妻の死後、それらを削除したことをとても後悔しました。直近の妻の肉声や姿が映っている最後のものだったからです。発掘された動画を見直してみました。病気によって私に悪態をつく動画。暗闇の中、トイレでうめく妻。どれも見るに堪えない内容ですが、私にとっては在りし日の妻と再会できたような思いです。昨年6月に入院する直前でもひどい錯乱状態と落ち着いた状態が半々で、容貌が変わってもいつもの優しい表情に戻る場面も少なからずありましたから、画面の中の妻の声を聴きながらまともな状態の妻を想像しています。そして妻の冥福を毎日お祈りしています。明々後日は妻の一周忌です。亡くなった時間は昨年8月24日の19時から20時の間と思われます。今回は私の友人2人が来てくれることになりました。私達親子と4人でささやかな晩餐を囲み、その後亡くなった現場で黙とうを捧げるつもりです。恐山菩提寺への供養の旅は再来週の9月初旬に行く予定です。今回は高速バスで行ってまいります。

普段わずらわしいと思っていたスマホの機能ですが、今回初めてそんなお節介な機能に心から感謝したい気持ちになりました。