しばらく前からネットで大炎上中の車いす障害者のI氏によるJR乗車拒否問題。私は知りませんでしたがこの方は社民党の幹部だそうです。なので社民党もJRへの正式な謝罪を要求する事態になって世論は更に大炎上中という訳です。I氏のブログに関してはネットで散々批判されていますから当ブログでは言及はしません。私が実際に公共交通機関(タクシー)で障害者の方をフォローしてきた経験を書く事にします。ネット上ではJR職員への感謝は無いのか?と散々書かれていました。私も車イスのお客様を相当数担当しましたが、どの方もドライバーに対して特段感謝する事は全くありません。お互いにそれが当たり前だからです。確かに車イスを積み込む大変さはありますが、特に感謝してもらいたいとは正直思いませんでした。ただしI氏がブログに書かれていた、フラッと駅に行って何のストレスも無く電車に乗れるのが当たり前、というのはあくまで理想であって現実は誰かにしわ寄せがいく仕組みになっています。今回は熱海駅でJR職員が4人がかりで電動車いすを運んだとの事。さぞかし大変だった事でしょう。I氏は無人駅で階段しかない来宮駅に自分の為だけに駅員を4名配置してほしかったのでしょう。ストレスなく過ごすためには誰かがフォローしなければならないのが現実です。車いす用のタクシーの予約が困難ということも指摘されていました。実際にそうなのでしょう。重量が40kg~100kg(プラスご本人の体重)にもなる電動車いすを乗せるにはスロープ付きのトヨタのジャパンタクシーなどUD仕様の車両が必須です。最近このJタクシーも大分普及してきました。しかし実際に車いすごと乗車するにはスロープの組み立てから車いすの固定まで速い人で5分、慣れないと10分以上かかります。なのでたとえ多くのタクシー会社がJタクシーを所有していても殆どの会社では車いす予約を断っているようです。私のいた会社では真面目に車いす対応の予約を受けてましたが、無線を受けて現場で少し待たされてからスロープを設営して乗車、そして下車時の手間などでワンメーターの距離でも40分以上かかる事が殆どでした。私はセダンタイプの車両でしたからコンパクトタイプの電動車いすをトランクに載せた事が何度かありました。40kgの重さがあって腰に負担がかかってそれはそれは大変でした。それでいてのっけから“車椅子に勝手に触るな!”と怒鳴られる始末でした。むしろ手押しの車椅子の方が軽くて簡単にトランクに積めるのでセダンタイプの車両でもごく短時間でフォローできたくらいです。障害者の方にとっては電動の方が負担が少なくて楽なのでしょうが、その分フォローする方は大変さが倍増します。社民党は理想論とJRへの謝罪を公式に発表しましたが、現実を直視すれば誰かの大変さが無ければ成り立たない事をもっとよく考えるべきではないでしょうか。