冒頭のタイトルはある高齢者施設の職員の方のSNSへの投稿です。その方が勤める施設では毎度近所のオーケストラのメンバーがボランティア演奏をしに押しかけてくるそうです。ヘタクソな演奏に誰も集まらず、それなのに準備やらお弁当の手配をしなければならない職員にとっては本当に大迷惑という訳です。こういうボランティアは単なる有害な自己満足なので止めてほしいと本人達に直接言わずSNSでこっそりバッシングしているのです。ボランティア演奏の経験をたくさんしてきた私にとっては本当に耳の痛い話です。こんな風に感じている人がいたんですね。そう言えば川崎のある病院で“ボランティア演奏者募集、ただしプロに限る”というのを見て驚いた事があります。ですがタイトルのように感じている方達からすればちゃんとしたマトモな演奏が出来なければお断りしたくなる訳です。実はこんな風に感じている人は相当多いんでしょう。震災の時も勝手にやって来て下手な演奏するボランティアミュージシャンに閉口したという記事を何度も見かけました。日本はちゃんとした国ですから、CDから聞こえてくるような完璧な音楽でないとダメなんでしょう。世界中のいろいろなライブ演奏の動画を見て感じるのは、国や地域によって反応が違う点です。ヨーロッパでは比較的冷静に時には温かい拍手を送る傾向があります(無関心な人も多いが・・)、アメリカやラテン系の国では下手な演奏でも熱狂的に拍手してくれます。日本ではとにかく冷たい反応が多い。無関心な人が多いのはもちろんですが拍手もまばらで観ていて嫌になる。私が路上に出て行くのを躊躇する原因はこの辺りにあるのかもしれません。完璧な演奏をしても当然としか思わない人が実に多い。ならば音を外したり怪しい音が聞こえてくれば即座に退場しろ!という事になる訳です。冒頭のヘタクソオケのメンバーの方達がそんなに厚顔無恥なのかは分かりませんが、そんなアマチュア演奏家の人達でさえ、毎週集まって練習してその演奏には時間と手間とお金がかかっている訳です。完璧な演奏を求められるプロ奏者ならば毎日何時間も練習しています。それをタダで聴かせろ!っていうのは相当傲慢な考え方なのかもしれないと感じるのは私のようなヘタクソなアマチュア演奏家だけなのでしょうか。