久しぶりの更新になります。先月25日に退職しました。会社の首脳陣からは「また、いつでも戻っておいで!」というお言葉を頂きました。こういう退職は理想的です。そして27日の夜に娘を連れて恐山に向けて出発しました。途中でバグパイパーの加藤氏と撮影の中村氏を乗せて、まずは山形の出羽三山に向かいました。予定通り朝9時に大日坊龍水寺に到着し、真如海上人を拝観しました。ご住職からご祈祷とお話を聞くことができました。その後鉄竜海上人の安置された南岳寺に到着。1000日の修行の果てに即身仏となった上人のお姿は迫力がありました。そして二戸市で一泊。この日の走行距離は実に860kmでした。我ながらよく走ったものだと思います。翌日の29日は座敷童の宿で有名な岩手の緑風荘に日帰り湯で立ち寄りました。30年前に友人と宿泊した槐の間は現在は誰でも入れる休憩スペースになっていました。受付にはかつてお会いした女将さんの娘さんでしょうか、若い女性に30年前の体験をお話しました。当時の女将さんはまだご存命ですが入院中とのこと。当時撮影したビデオが我が家で紛失してしまいまだ見つかっておりません。ビデオが出てきたら是非動画でアップしてほしいと言われましたので、その約束は果たしたいと思います。そしてむつ市で一泊の後、30日に恐山菩提寺に到着しました。30年前よりも新しくなった事務所棟に宿坊など少し雰囲気は変わっていました。今回は妻ビクトリアの供養ですので、早速事務所棟に行って申し込みをしました。供養料は5000円でした。そして場内での撮影に関して院代の南直哉さんとお話させて頂きました。さすがに法要のシーンの撮影許可はNGでしたが、南さんからは最大限の配慮を頂きました。特別な許可ということで具体的な内容は書けませんが、恐山菩提寺の皆様のお心遣いに本当に感謝です。恐山に行きたがっていた娘も母親の供養と場内の神秘的な雰囲気に大変満足しておりました。全ての行程を終了し帰途につきました。帰りの距離はおよそ850kmです。帰りは仙台から常磐道に入りました。本当は常磐道は走りたくなかったのですが、東北道をそのまま行くよりも40kmほど短いのでやむなく使いましたが、実際に走ってみて驚きました。いわき湯本までは殆ど片側一車線通行で、大部分の区間が工事中でした。そして原発事故の周辺も含めて相変わらず放射線の測定値が表示されてました。震災の復旧は終わったはずなので、去年の台風の影響でしょうか。行き交う車も殆どいない、そんな常磐道でした。休憩を少しづつ取りながら、結局お2人を送り届けて自宅に到着したのは朝8時すぎでした。さすがに私は疲労困憊で翌日翌々日と寝てました。何はともあれ日本の三大霊場のひとつ恐山菩提寺に妻の塔婆を納める事ができて本当に良かったと思います。