私達は今月の下旬に恐山に向かいます。実は、娘が以前からあの神秘的な山に行ってみたいと申しておりました。本当なら、精神的に落ち着いた妻と家族3人で向かうはずでした。それがよもや妻の供養の旅になるとは・・。妻は信心深い方ではなかったし、私も信仰はありません。ですが日本の3大霊場のひとつ、恐山菩提寺は日本中の霊が集まってくる場所です。是非ここで正式に供養をお願いしたいと思っています。せっかく東北に行く訳ですから、今回は少し欲張って山形の即身仏を拝観し、岩手の金田一温泉の座敷童で有名な緑風荘にも立ち寄るつもりです。いずれの場所も私は独身の頃に行ったことがあります。特に緑風荘は思い出深く、焼失する前のオリジナルの館だった頃に座敷童が出るという槐の間に運よく宿泊する事ができました。今から約30年前の事です。友人のKと2人で泊まりました。そして深夜、酔っぱらって寝てしまった友人の横で、私は両肩に子供の足で踏み付けられる感触を覚えました。まだ起きていた状態だったのでとても緊張したのを覚えています。残念ながら姿は見えませんでしたが感触だけはハッキリと覚えているのです。その時の私の望みはたった一つ、愛する人と巡り会って娘を授かりたかった。その望みは10年後に叶いました。しかし残念ながら愛する人とは死別することになってしまいました。座敷童さんになんて報告してよいのやら。それでも立派に成長した娘と訪れる事ができるのは幸せな事だと思います。因みに座敷童と遭遇することなく寝てしまった友人はすでに癌で他界してしまいました。私にとってはそんな因縁深い宿なのです。今回の供養の旅には戦友の加藤氏と中村氏も同行してくれることになりました。妻が存命であれば、かつて被災地で演奏活動していたメンバーでの東北ツアーとなっていたのに・・。本当は恐山菩提寺の宿坊、吉祥閣に宿泊するつもりでしたが、残念ながら今年はコロナの影響で宿坊は閉鎖中とのこと。仕方なくむつ市と前泊は二戸市にそれぞれホテルを取りました。今回はたまたま政府の推奨するgo to キャンペーンでとても安く宿泊することが出来ます。3泊4日(内車中泊1泊)の強行軍ですが、妻の事を想いながら東北を巡ってきたいと思っています。