タクシー乗務員になってすでに1年5ヶ月が過ぎた。(単独乗務から換算)シバリと呼ばれるお礼奉公のは期間はあと1年と4ヶ月である。(有給休暇を全て取ると来年9月11日が最後)そして、規定の432乗務まであと232回である。これまでの成績を発表すると、1乗務あたりの営業回数はほぼ35回、乗務時間は約19時間(休憩1時間と出庫・帰庫時の作業時間を含む)、営業収入は54330円税込みである。ただし、平均営収には最低保証が付いていた(無線配車なし)の最初の48乗務は含んでいない。ノンビリモードで休憩を4時間取って3万いけば帰庫していた最初の48乗務を含めると、税込で49297円である。横浜で真面目にやっていれば稼げる金額はこんな感じ。同僚のN氏は私より早起きして5:45の点呼を受けて、休みを取らずに走っている。彼の営収は私よりも1万~2万多い。だから死ぬ気で頑張れば営収月額70万も夢ではない。その代わり、明け番休みの日は疲れて動けなくなる。私もお昼休憩は必ず取って、最近では眠ければコンビニで少し休むことにしている。それでも休みの日は疲れた状態で、ノンビリ映画でも観て過ごす以外にやる気がおきないのが実情だ。常に事故と隣り合わせのリスクのあるこの仕事。先般は川崎の裏通りで暴走自転車に突っ込まれそうになった。(幸いぶつからずに済んだ)こういうのを経験するとますます辞めたくなる。そんな私の気持ちとは裏腹に今年あたりから横浜市内で乗務している数千人の70歳代の高齢乗務員が次々と引退していくらしい。ただでさえ稼働していない車がウチの会社で3割、他社で4~5割というのに、タクシーの台数は減る一方らしい。確かにこういうリスキーな仕事なら長くはできない。私の辞めたい病は継続しているが、やっぱり事故の恐怖が大きい。タクシー業界を目指す人が一番心配している客とのトラブル(特に暴力的な)は実は少ない。私の場合、6200回やって苦労した客は7~組。殆どが酔っ払い。殴られたりなんて事は決してありません。酔って起きないとか、そういう苦労。ただし、道を間違えたりして余計に走った分が自腹になったケースは5~6回ある。(数百円)自分に責任がある場合は素直になれるので嫌な気分にはなりません。でも毎度チップがもらえたりするから、自腹分はすぐに帳消しになったりもします。