FXでのコツコツドカンとは、微益を重ねて行って最後にドカンと大きな損失を喰らうことをいう。これは悪い意味のコツコツドカンだ。これと同じような現象がタクシーの仕事でもよく起こる。でもこれは良い意味である。ここで言うコツコツとはワンメーター730円のお客さんの事を指す。ドカンとは3000円以上の中長距離客の事である。横浜駅や新横浜駅など主要駅のタクシープールには常に40台位の車が並ぶ。延々と待って順番が回ってきたらすぐそこまで、というケースはよくある。だから半分以上のワンメーター客は「近くて、すみません!」という。普段から余程ドライバーに不遜な態度を取られているのだろう。だがお客様に罪はない。横浜での乗客の90%は1000円以内の単価である。だからタクシー乗り場に10人並んでいたら美味しい中距離以上のお客さんはたった1人である。だから急いでタクシープールに向かう必要はない。ワンメーターのお客さんが5組位続くと高い確率でドカンと5000円なんて事がよくおこる。前回の乗務では朝一から15時まで延々と短距離客が続いた。さすがに今日は2万円ちょっとかなあ、と思ったら2500円のお客様を導火線に次々と中距離客を乗せた。圧巻だったのは鶴屋町そばの交差点である。空車が3台私の前を走っていたのに初老のご夫妻が私に手を挙げた。横浜駅から日吉まで4330円也。これで最終的には3万円を楽に超えていった。前半コツコツで後半ドカンと打線爆発だった。こういう事もあるから諦めてはいけない。