アメリカが利上げ4回目を実施したにもかかわらず長期金利が上がらずイールドカーブがフラット化してきた。いよいよ相場の連関性が失われ始めて危険な水域に入って来た。日本では全く報道されていないが、アメリカでは自動車のサブプライムローンの焦げ付きが深刻化しつつある。全く金がないどころか借金漬けの債務者が3割を超えたらしい。米景気の拡大もほぼ100ヶ月に及びこれまでの平均の倍となってきた。そんな中能天気に米株は上昇し続けている。という訳で心地の良い相場が継続しているが、米債券市場を見る限りこんな状態が長続きするはずがないというのである。巷ではFRBが利上げサイクル中であり、ECBが先般ドラギがテーパリングを示唆し日銀黒田だけが緩和漬けを継続という観点から円安継続と見る向きが多い。現にドル円をはじめクロス円はしっかりとした上昇トレンドを形成している。今しばらくはこの上昇は続きそうだが、やがて米株が大崩れしてくれば自ずと日経平均も崩れて一旦円高に振れるだろう。本当の買い場はそこかもしれない。私がよく拝見しているタクドラのY氏は日経225を2万円台で買ったという。政府日銀が買い支えるという政策を信じての事だろうが、いささか危険な時期に買っちゃったような気がしている。まあ他人様の事なので余計なアドバイスはやめとこう。