今日は娘の担当医とのカンファレンスだった。予想通り病名は多発性硬化症で確定した。直近のMRIを確認したところ脳病変と脊髄の病変は明らかに減っていた。完全ではないもののかなり減っていた。腹部の感覚異常は数日前に急に緩和して楽になったと言っていた。手先のしびれはあるがこれが緩和するには今しばらく時間がかかりそうだ。今後は予防治療に入っていく。担当医が選んだフィンゴリモド(ジレニア)は副作用が要注意な薬だ。調べれば調べるほどに嫌な記事が流布している。ただし、これは医療界によくある疑わしき事例が大半だそうだ。ジレニアを投与して24時間以内に突然死したケースがアメリカであったが、原因は不明。薬の服用とは関係のない心臓発作だった可能性も大きいという。そうなると、こういう服用後に発生する病変がすべてジレニアに起因するというのは過剰な発想らしい。昨夜、関西多発性硬化症センターの入野先生のレポートを熟読して納得した。必要以上に危険だと思い込む事が多いのも事実だという。要は現在この薬を服用している患者さん達の現状である。わたしの娘の担当医はMSの患者を10名ほど持っているという。ところが入野先生はその数十倍のMS患者を診ている。ジレニア服用中の患者は300名以上だという。そして、その安定した効果はアボネックスやベタフェロンの比ではないという。再来週1泊2日の入院でジレニアを服用開始することが決まった。初期投与の際は最低でも24時間の監視が必要だからだ。今日のカンファではジレニアに関する私の情報量に担当医も驚いていた。しかし、それは娘を愛すれば当然の事である。もはや医者任せにはできない。