ゲストがやってくるといの一番に連れていくのが近所の100円ショップだ。海外からの観光客も物価の高い日本で100円ショップは有り難い存在らしい。100円ショップといっても200円以上する商品も混在しているから、ゲストに注意を喚起するが彼らも大抵はその事をよく理解している。それでも1つ108円で食料品が買えれば旅費も随分助かるらしい。そんな彼らがいつも嘆くのが日本の果物や野菜の値段の高さだ。スペインやイタリアを旅行すればわかるが、農産物はとにかく安い(日本と比べて)。でもそれが当たり前なのかもしれない。日本では米だって5kgで1500円。もしTPPを受け入れればカリフォルニア米が10kgで500円らしい。日本の農業を守らねばという考え方に大反対などしないが、それでももう少し適正な価格水準にならないものかと思う。たしかこんにゃく芋の関税率は約350%だったと思うがいささかやり過ぎである。海外では1kgいくらで売っている果物に野菜。日本では1ついくらである。色艶の良い形の整った日本の農産物。そういうのがお好みの消費者は今まで通りの値段で買えば宜しい。お米だって海外産など食べたくない向きを多かろうから、そういう人は安いカリフォルニア米が入ってきてもそんなもの食べないはずである。TPPで安い農産物が日本の農業を壊滅させるという誤った考え方には同調できない。中国の富裕層は日本のブランド米を高くても買っているという。高いものしか選択肢の無い我々は本当に不幸だ。