週明けの月曜日から久しぶりの円安祭りとなっている。なんでも1日での上げ幅が久方ぶりの急騰だったそうだ。選挙で安倍自民大勝利によりアベノミクスが信任されて再点火。これからドル円150円、日経平均3万円に向けたスタートを切った模様。月末には日銀の大規模緩和の援護射撃が大いに期待される。というのが現在の相場環境だ。だがしかし、そんなに簡単にこの大きなトレンドが転換するのだろうか?2011年に円高がピークを迎えた時には約1年に渡って低水準でもみ合っていた。それがブレグジットからわずか10営業日でトレンド転換するものだろうかという大きな疑問が残る。それにこの円安・株高は新規の買いは極めて薄く円ロングと日本株ショートのポジション巻き戻しの範囲ではなかろうかと思う。昨日の安倍発言(大規模な景気対策)を材料にポジション調整が巻き起こったと見るのが妥当だろう。思えば2007年のパリバショックの後も米国株は最高値を更新し日経やドル円も追随していた。しかしその後その流れは大きく逆流し翌年のリーマンショックに繋がっていく。このお祭り気分の中で先般の英国不動産ファンドの問題やイタリアの銀行不安、更にはドイツ銀行破綻リスクなどすっかり忘れ去られているが来月からがいよいよ危険な時間帯に入ってくるという見方はまだ堅持したい。昨日は景気の良い話をぶち上げた安倍さんだが彼の頭には既に憲法改正の事しかない。金融政策などそっちのけである。選挙に勝てば円安・株高を演出する必要はないのだ。増税延期によって黒田日銀が動くとは到底思えず、更に誰が言い出したのか財源の無い中での10兆円の財政出動などという話も怪しい。先ほど菅官房長官が“経済対策の規模は承知をしていない。”などと発言していた。早速ほころび始めている。