先日の米雇用統計の結果によって市場のFRB利上げ観測は大きく後退したようだ。本来なら単発のネガティブサプライズでは方針を変えないのがFRBだが、今回はマーケットがいつもの如く勝手に利上げ先延ばしを織り込み始めている。ドルインデックスが下がり始めた(ドル安)のがその兆候だ。こうなるとドル円は素直に円高方向に推移。溜まっていた円ロングが解消されて投機筋は円高に向けて盤石の態勢となった模様。20ヶ月移動平均線の下でやっている内は簡単に円売りを構築することはないというのがこれまで40年以上に渡って継続されてきた投機筋の傾向だ。実際にレートがそのように推移する訳だからそれに従う他あるまい。去年までのような買っていれば損切りしなくても必ず勝てる期間はとっくに終了したのだ。そうなると私が手掛けている豪ドル円はいささか難しい局面だ。ドル安による豪ドル米ドルの上昇に引っ張られる場面もあればドル円に引っ張られて下落する場面も多い。結果的にはドル円ほど下がらないが上がりもしない。いや最近は円高方向に反応し始めている。75円を目指す展開という指摘もある。確かにテクニカル的な教科書通りの見方をすれば高いところから落ちてきて安値でもみ合っているとそのうち下放れする。豪ドル円が正にその状態だ。ボリンジャーバンドが日足で極端に収縮し更に週足で継続中の下降チャネルの下辺がちょうど75円付近である。ただし、2年前のドル円が似たような環境で上放れし125円に向かって上昇していった。非常に悩ましい。とりあえず暫く様子を見て上下どちらか放れていった方に順張りするのがよいだろう。