昨日1歳児を連れた知人女性と話をしていたら先般起こった子殺しの事件について意見を言い始めた。我が子が泣き止まない状態に耐えられなくなって殺してしまう母親の気持ちが良くわかるという。何とも恐ろしい事を平気で言うので他人の前では決して言わない方が良いと一喝してやった。確かに子育て経験があれば誰しも我が子に泣かれて困った経験はあると思う。それにイライラしてしまうのも人間なら当然である。だからと言って、じゃあ黙らせようと手を掛けてしまうのは別次元の話だ。ウルサイ!と思って行動に移ってしまうのは知らず知らずの間に相手に人格を与えてしまっているからである。こんなに迷惑なのに何で泣く!と言う訳だ。だが乳幼児はそんな事お構いなしに泣くからこれは単に気分が悪いか環境がよろしくないというサインを出しているにすぎない。暑い日にエアコンをつけたら故障して全然冷えない。イライラはするがだからと言ってバットでエアコンを叩き壊す人はいないだろう。犬を飼っている人がワンワン吠えるからといっていきなり殴り殺したりはしないだろう。それはそんな事しても無駄だからだ。だからわたしは娘が幼少の頃泣かれて困った時はひたすらこれは単に気分転換を求めるサインなんだと割り切るようにしていた。だから無抵抗な我が子をうるさいといって短絡的に殺してしまう鬼のような親の気持ちなど理解できないし解りたくもない。