107円まで大幅に上昇したドル円、巷に流布されている見方が非常に面白い。ごく短期間でスルスルと3円、4円と上昇してきた訳だから確実に市場参加者が増えてボラティリティーが上がってきているのは間違いない。ということは一夜にして3円暴落しても何ら不思議ではないのだが、高く積みあがると(もしくはユーロのように下がってしまうと)調整してもせいぜい1円という見方が大勢だ。つまり105.50は絶対に割れないというのが巷のコンセンサス。中にはここを割れたら要警戒とする冷静な見方もあるが極めて少数派だ。理由はまだまだ上がるから、とか下がれば買いたい(もしくは売りたい)向きが大勢いるからというもの。この楽観的な見方、狂乱バブルの日経3万円のころと同じだ。あの当時を振り返れば誰もが株が下がるとは思ってなかったと答える。個々の心理状態は常に楽観的に捉えたがる傾向がある。儲かるトレンド方向へはどんどん進むと思うが反対方向への調整は低ボラ当時の感覚のまま僅かしか動かないと信じて疑わない。実はこの心理状態が大きな落とし穴に発展する。冷静に分析すればポジションがあまりにも偏った方向に進行すれば弱きになるのが普通だ。だから巷で強気な見方が多いのとは裏腹に集団心理になると弱気な見方が確実に増えているという事を忘れない方が賢明だ。