もうすでに巷の記憶からは消えつつあるリーマンショックやサブプライム危機。世間がかつての痛みを忘れないのなら現在のようなジャンク債バブルは起こっていない。ところが先ごろアメリカのサブプライムローンの問題がヘッドラインで流れてきた。と言っても住宅ではなく自動車ローンだ。リーマンショックもあって住宅での危ないローン設定はできなくなったようだが、今度は自動車販売で全く同じ事が現在進行中である。中央銀行が作り出した超低金利時代、やはり儲けるには金利しかないという訳だ。そこに自動車を売りたいGMとの利害関係が一致して金の無い貧困層にまで無理やり車を売ってローンを組ませているようだ。たしかに車は住宅と違って購入額は小さいが日本的な感覚で見ない方がよい。日本では一軒家の価格は数千万円だから200万円の車の10倍以上するがアメリカの平均的な住宅価格は数百万から一千万程度だ。だから車の購入額の数倍程度ということになる。そしてそのローン残高が現在では87兆円にまで急速に拡大中。かつての住宅のサブプライム問題では3年目までは月々の返済額が割安で4年目から跳ね上がるシステムだった。だから3年ごとに買い換える自転車操業を続けた結果の破綻だったからこの問題が表面化して破綻するまでに1年以上かかった。しかし車のローンは住宅ほど長期間ではないからこれは思ったよりも早く破綻するかもしれない。何せ日本の国家予算並みの債務が個人と民間会社との間で積みあがっているのだから。