イラクにおけるスンニ派とシーア派の勢力争いにいよいよアメリカが本格的に参戦したきた。宗派の争いだからもはや国境を越えて内戦状態のシリアにも飛び火し始めている。元々この地域は部族や宗派による対立が色濃く、そこにアメリカ的な民主主義を無理やり構築しようとしてもダメ。むしろフセインやアサドのような強烈な独裁者がいた方が国はまとまっていた。現在のような自由に意見を言う事ができても常に爆弾テロと隣り合わせの政情不安な状態が幸せなのか、言論の自由こそないが表面的には平和で安定した生活ができた独裁政権時代が良いのかは人によって価値観が違うから一概にどちらが良いとは言えない。そういう意味では日本はアメリカ的民主主義にひれ伏した極めて稀な国かもしれない。中東諸国の宗派や部族の争いは日本の戦国時代に似ている。単一民族同士が殺し合うこれまた珍しい国だが、徳川幕府ができて260年余り平和な世の中が続いた。突然黒船がやって来て江戸幕府を倒しアメリカ的価値観を押し付けようとしたことは今のイラクに対してやってきた事と同じだ。日本はそれを素直に受け入れて後々世界大戦で酷い目に遭う。(自ら招いた戦争ではあるが。)世界は狭いようで広い、その国々によって思想や信じる神は異なる。それを十把一絡げ式に中東イラクや東欧ウクライナに自らの価値観を植え付けようとするアメリカ的手法はいただけない。問題の本質はそこに彼らの権益が必ず絡んでいるということである。