アメリカの株価が本格的な調整に入った感触が強まってきた。それもそのはずで上げ底相場のダウの上昇も実は企業法人による自社株買いがその原動力だったから、その買いトレンドが減速し始めたら下がるしかない訳だ。そして空前のバブルとなっているのがいわゆるジャンク債バブルだ。日本株も結局は年金系の買いと自社株買いを除けば投信も個人も海外勢もみんな売りし超だ。だから“外もの”と呼ばれる外貨建ての投資信託を買っている人が多いらしい。理由は円安が加速するという大方の予想と高利回りだからというもの。特にドル建ての商品が売れているらしくここ最近で12兆円もの買いを集めている模様。しかし、本当に円安が加速するのだろうか?シカゴIMMの円ショートも5日集計分で約10万枚積み上がったが103円ワンタッチがやっと。みんながドル買いで入っているから上がりようがないと言う事だ。そしてこの高利回りというのも大きなリスクをはらんでいる。高利ということは信用力が極めて低い危ない商品だと言うことをみなさんどれだけ理解して買っているのだろうか。現時点でリーマンショックの前よりも膨張しているバブル。超低金利が継続中とはいえすでに限界を超えている可能性が高い。日柄的に見ても5年間続いた米国株の上昇はすでにロスタイムに入っている。ドル円も7月終盤につけた103.06が当面の主要な高値になりつつある。そして何よりわたしが先般から当ブログで書いている通りドル円は2003年の7月からの値動きと殆ど同じ軌跡を歩んでいる。この先も同じような動きになるのなら今週には102円割れて101.50を試しにいくはずであり、来週には101円割れの打診も視野に入ってくる。そして9月に入ると円高トレンドが加速することになるのだが市況や如何に?