先般このブログでFRBによる過去2回の利上げサイクル(1999年、2004年共に6月から開始)時のドルの値動きについて書いた。利上げから10ヶ月前にドル高がピークを迎えその後4ヶ月に渡ってドル安になるというもの。1998年は利下げも絡んでいたからむしろ2003年の7月~11月の相場が参考になりそう。今回も2003年同様に7月から強烈なドル買い相場となりドル円も約2円上昇した。(当時は6月から長期債金利が上昇)そして、2003年も8月1日に天井を打ってその後10円以上の下落トレンドに入っていった。当時は117円(今回は101円)がサポートラインとして意識されていた模様。このライン8月末にはブレークして9月に更なる下げへと発展した。今回も同じような軌跡をたどるならどうなるか。当時は今のボラの2倍位だったからいきなり10円の下落は考えにくい。だとしても5~6円の下落なら今年後半は95円~100円のレンジでしばらくやる事になる。過去のドル円の年間値幅を見れば毎年必ず10円以上は動いているから101円を割れないで年末111円というよりは95円処まで調整して再び105円超えを目指すと考えた方が極めて自然だろう。今月は下旬のジャクソンホール講演が目玉の材料になりそう。しかし、当分は利上げをやりたくないイエレン議長、講演でも慎重な言い回しでサプライズは考えにくい。むしろ利上げ観測が後退する可能性が高いから、9月のドル安を加速させるのかもしれない。
ちなみに、昨日のロイターの記事“米利上げ見据えドルが上昇局面定着”から一夜明けた本日“米利上げ来年後半以降が大勢”と手のひらを返したように論調が180度変わった。