昨夜は年に1度開催される湘南テニスクラブのビールパーティーでの演奏に参加した。雨天だったのが残念だったがパーティーの方は異様な盛り上がり方だった。本来屋外のテニスコートに盆踊り台などを設置して広々としたスペースで演奏するのだが、夕方の雨で台は撤去されパーティーはクラブハウスの中でやる事に。わたし達演奏担当のシモテラオールスターズは2階のフロアにスタンバイしパーティーは1階で行なわれた。50名編成の音は迫力満点、とても響くからリハーサルでは近隣の苦情を考慮して“なるべく抑え気味に!”という指示がとんだ。ところが演奏がはじまると階下で歓談していたテニスクラブの人達が2階に殺到、凄い熱気に包まれた。タダでさえテンションが上がっているのに演奏楽曲が2部の昭和歌謡に突入するとダンスを始めるクラブ会員が続出。沢田研二の“勝手にしやがれ”あたりからトランス状態になり終盤のサザンの楽曲“勝手にシンドバッド”では数十人のクラブメンバーが飛び跳ねるように踊りだしたもんだから、床が抜けるのではないかと本気で心配してしまった。大いに盛り上がる中わたし達バンド勢も“押さえ気味”の指示など誰も覚えていない。誰もが渾身の力を振り絞っての熱演だった。年に1度、あのくらい凄まじい馬鹿騒ぎをしてもバチはあたるまい。