先日の米雇用統計は表面上の数値は非常に強いものだったが、市場はその中味を精査し始めているようだ。結局は低賃金のパート労働者が増えているだけで本当に強い雇用回復までの道のりは遠いようだ。だからドル円の上昇も30pipsにとどまりその後反落している。思えば今年の3月からは米雇用統計の週を高値に月末に向けて下がっていくレフトトランスレーション(頂点が中心から左寄りにある三角形)を形成している。今月もそんな波形を形成しつつあるようだ。エリオット波動理論の宮田氏によれば今年4月までに大幅な円高によるスピード調整が起こらなかったので今後は11月までダラダラと円高傾向が続くとのこと。その形は4月高値の104.10を頂点とする非常に大きなレフトトランスレーションを形成するそうだ。現時点に於いても市場関係者も含めて低ボラティリティーの先には大幅な円安が再開するものと見込む予想が圧倒的にに多い。一旦円高への調整を予想するのはむしろ少数派である。米国株がついに17000ドルを越えて大きな節目に到達した。振り返れば2007年の7月には当時の高値14000ドルに到達した米国株が5日間高値で揉み合った末にトレンド転換し下げに転じた。9月に一旦持ち直したがその後サブプライム問題の表面化と共に大きく下落トレンドに入っていった。因みにドル円はダウより10日ほど早い7月上旬から調整下落が始まっていた。状況的には当時と似ている。