昨年は円安株高をことさら煽動する捏造記事の多かった日経電子版だが、ここ最近は冷静な記事も増えてきた。先般わたしが書いた年金積立法人GPIFの運用を危惧する件も同様な見解が書かれていた。そして昨日は更につっこんだ関連記事が出ていた。これは実に興味をそそられた。このGPIFを運用する委員会のメンバー選定にはかなりの苦労があったらしい。特に委員長のポストは誰もやりたがらなかったとの事。経済界の重鎮にはことごとく断られ、株買い入れの急先鋒と見られていた先生もきっぱりと断ったそうだ。そこで最終的にワセダの先生が渋々引き受ける事になった。つまりリスク資産活用を叫ぶ論客も外野からなら好き勝手な事を言えるが、実際に120兆円もの年金を運用する立場になれば何も言えなくなると言うわけだ。先日、国内株比率20%と発言した委員長センセイも実はリスクを取りにいくことにはかなり消極的な姿勢らしい。高値を買って国民の大事な年金に大きな損失を出せば切腹では済まされないからだ。金利の低い日本国債の運用だけでは安全だが中々増えず、株式の保有や外債の買い入れも必要だと思う。ただし、今の空気はあまりにも株価を気にしすぎる安倍政権による強引な高値買いの強要につながりかねないから危険だ。いっそのこと最高値を更新中の米国株が大暴落でもしてくれれば年金筋も安い所を積極的に買いにいけると思うのだが。因みに、恐怖指数VIXが先週末10.73を記録、これは歴史的にみれば最下限1993年12月24日につけた9.48に一歩近づいた。この後どうなったのか、実は1994年1月から7月にかけて実に15円も円高になっていた。むしろこんな風になった方がGPIFにとっては好都合だ。