セルインメイの大暴落を回避した相場は5月21日から反転上昇している。5月終盤にドル円も101.50まで押したが下がりきらずに反転上昇している。6月に入った昨日からは予想通り買いが入ってきている。季節的には地合の悪い5月が終わり夏枯れの前に一旦センチメントが回復するのだが、この上昇を見てアベノミクス再開と喜ぶのは早計だと思う。日経も14000割れから1000円以上上昇してはいるが結局は先物主導の海外短期筋による裁定買いだそうだ。売買代金も2兆円以下の薄商いは変わらず、海外勢の大量買いが入ってきている訳ではない。ドル円も102.48まで何とか上がってきたが上値は重い。この流れ、どうもここ最近繰り返されている米雇用統計に向けたイベントドリブンのような動きではなかろうか。一旦値段を吊り上げて売り浴びせる手法だ。雇用統計の結果はどうなるかは分からないが、いずれにしてもそこが目先の高値になる可能性が高いと思う。昨年のような海外筋の旺盛な買いに支えられた状況ではなく、非常に冷めた雰囲気の相場だ。だからマーケット関係者も日経15000円回復を手放しで喜んでいるとも思えない。第一生命のM&Aネタも結局は公募増資だから同社の株は下落。NISAの非課税枠拡大もそもそも手続きの煩雑さからサラリーマンのような個人にはハードルが高く株価を押し上げる程の買いは無い。そしてもうウンザリのGPIF年金ネタもかなり前に中核の運用者自身が市場が期待するような過度なリスク資産への運用額にはならないとコメントしていた。結局は中身の無い材料に集まっている買いも長続きしない気がしてならない。