今年は2年以上に及ぶ円安トレンドに対する大きめの調整が入る年だ。1月の地合は正にそれを暗示するような値動きだったが、2月に横ばいに転じると今月に入って非常に強い円安基調が復活している。さすがに先週末の雇用統計では一定の利食いが入ったが、ドル円もクロス円もほとんど高値張り付き状態を継続中だ。長らく続いたトレンドだけにやはりちょっと下がれば買いたい参加者が多いのも事実。高値での売り戦略は変わらないものの、下手をすれば踏み上げられてしばらく手を出せないなんて状況にもなりかねないから要注意だ。米国株は高いまま下がらず日本株も徐々に戻してきている。本日の日銀会合は予想通り現状維持の無風通過。もっと売り込まれるのかと思っていたが、まったく下がる気配がないので売りに行くのもためらわれる。株安円高になるのはやはり格言どおり5月なんだろうか。相場は常に意表をついて動き出すから意外と早い段階で下げ始めるのかもしれない。アベノミクスも円安以外に打つ手が出てこないから、やっぱり増税物価上昇で苦しめられるのは一般庶民という構図は変わらない。円安株高基調が続いていても先般の日本の経済指標は悪化していた。結局通貨安に頼っても限界があるということだ。それはルー財務長官に言われなくても日本に住んでいれば十分に実感できる。1ドル103円台で推移している現在なのに、円安祭りを盛大にやっていた去年とはずいぶん雰囲気が違う。これが単なるリバウンド相場なら来週あたりから再び円高基調に戻っていくはずだ。