全米人気ドラマシリーズの“24”が終わってしまったので、今度は“CSIシリーズ”を見始めた。調べてみたら24よりも全米で視聴率が高くしかもシリーズ13が製作中とか。早速シーズン1から見始めたが、24とは趣がかなり違う。24のようなスリリングなハードアクションは殆どなく、どちらかと言うと落ち着いて謎解きしていくドラマである。常にテロの危険と隣り合わせのアメリカ人にとってはこういったドラマの方が落ち着いてノンビリ視聴できるという事なのだろうか。それにしても、このドラマの醍醐味はとにかく物的証拠第一主義だ。犯人の自白や証言など全く当てにならないという考え方だ。これは日本のそれとは大きく違う点だ。少し前に日本の捜査手法が自白に頼っていて中世と変わらないと揶揄されてイッパシの外交官が公式な席で“黙れ!”と怒鳴った事がニュースになってたっけ。たしかに自白第一主義だから冤罪も多くなるだろうし、警察の取調べが拷問まがいの脅しを中心としたものになるのもうなづける。しかし科学捜査という観点で見れば日本の科捜研も大した技術を持っているらしい。それなのに自白に頼っていると言う点は時代に逆行しているみたいでいささか奇異に感じる。