シングルマザーを扱ったドラマ”Woman”を毎度泣きそうになりながら見ている。そして、今度は織田裕二の”Oh My Dad!”を見始めた。こちらはかなり昔に放映された”お金がない!”を思い起こさせるようなドラマ。あの当時はまだ若かった織田裕二が幼い弟達との極貧生活を描いていたが今度はシングルファーザーと言う設定だ。でも雰囲気が似ていて何だか懐かしい。”Woman”はシングルマザーの深刻な実情を現実的に描いているから見ていて辛くなる。ストーリーが進むうちにだんだん悲惨さが増してきたので余計に悲しい。だがそんな切ないストーリーもベテランの小林薫がいい味をだしてホッとできる雰囲気を醸成している。こんな人がそばにいたらさぞかし救われる事だろう。そして、シングルファーザーの織田裕二は幼い子供を連れてホームレスの状態と更に悲惨な設定だ。世間的には男親の方が経済力があって有利だと思われがちだが、実は育児が足かせになって就職もままならないのは女性と同じだ。母子家庭よりも父子家庭のほうが公的支援が薄いからなお更大変である。だが”Oh My Dad”の方はその日暮らしもどことなくユーモラスに描かれていて面白い。いずれにしても一人親家庭は大変だ。でも歯を食いしばって頑張っている親を一番そばで見ているのは子供だ。子供は親が思っている以上に肌で感じ取っている。だから子供の前で泣いてはいけない。親の苦労を間近で見ていた子供はしっかりした人間に育つだろう。それが唯一の救いだ。