先日の土曜の夜にドラマ”ガリレオ”のスペシャル版(容疑者Xの献身)を見た。成り行きでクズのような暴力夫を殺害してしまった母子を隣人の天才数学者の男が救おうと奔走し最後は身代わりになって逮捕されると言うもの。そして、主人公ガリレオの良き友人であり短絡的な発想の警察に代わってその奥深い緻密なシナリオを解き明かしてゆく様はなかなか見応えがあった。ただし最後には元夫を殺した妻も自首し誰も幸せになれないバッドエンドで何とも切なかった。それにしても思慮深く計算高く洞察力にすぐれた数学者石神はなぜ元夫の遺体の遺棄にのみ注力しなかったのかちょっと疑問。アリバイ工作のためにわざわざホームレスの男性を身代わりに殺すことは無かったろうに。まあストーリーを面白くする為と言ってしまえばそれまでだが、現実的には死体が無ければ警察は決して動かない。尼崎事件でもそうだったが、何か問題が起こって初めて警察の出番となるのが常だ。だからこういう体制がストーカー殺人などを誘発してしまう。昔と違って外からはよく見えない犯罪が増えてきた。民事と言われれば警察は決して介入しないしできない。携帯電話の普及と共にちょっとしたいさかいですぐに警察を呼ぶ輩が急増したから警察も大変だ。いちいち出動して記録に残さなければならないからだ。最近の民意の低さが深刻な犯罪行為の撲滅を妨げているような気がしてならない。