かなり前に友人が生保を始めて早速電話が掛かって来た。積み立て式なら利率の良い外貨建てプランがおススメと言う。そしてプランニングだけでもさせてくれとしつこい。そこではっきり断れば良かったのだが優柔不断な態度を示したのが失敗だった。彼はかなり前のめり気味に保険プランをいくつも持ってきた。そして一生懸命説明してくれる。しかし、今にして思えば説明内容はどのようにケアされるかとか不足の事態が起こったとき加入してないとどうなるかとか、肝心な外貨の変動リスクへの言及は一切なし。というかおそらく為替動向のイロハを全く知らなかったのではないかと思う。わたしも金融の世界に足を突っ込み始めるまでは”金融緩和”なんて言葉の意味すら知らなかった。でもこれは極めて正常で、一般の人なら知らなくても不思議ではない。ただ、外貨建ての運用を勧める生保セールスなら金融のプロとして、最低限の為替の知識は持つべき。リスクオンで上昇中の3月あたりに契約を勧めるセールスなど絶対に信用してはいけない。年初に上昇していれば季節要因で5月あたりは円高に振れるてくるといった常識は為替に携わっていれば誰でも知っている事。”外貨建て儲かりますよ!”と近づいてくる保険のセールスに”FRBのバーナンキさんって知ってますか?”って質問してみるのも一つの手。知っていればかなり勉強している可能性があるというもの。