最近の相場を見ていると日本人の慎重さが世界でも際立っているのがよくわかります。外国人投資家が昨年の11月の衆議院解散の翌日から円売りを仕掛け、日本株の買いに殺到。あれから半年たった今も日本人の投資家は売り優勢。どこまでも慎重な日本人気質。かつて戦争でひどい目に遭ったからわたし達のDNAにリスクを取らない考え方が刷り込まれてしまったようです。だから、今日財務省から発表された対外中長期債投資が売り越しという結果を見て日銀の異次元緩和による日本の投資家の外債へのシフトを期待していた外国人投資家にとっては拍子抜けどころか、全く理解できないのではないでしょうか。わたしから見ても衆議院解散と同時に安倍自民が勝って大規模な金融緩和に動く事を先読みして買いに入ってきた決断力は凄いと思いますが、外国人、特に金融に関わっている人達にとっては常識的な行動なのかもしれません。あれから日経平均も数千円上昇し外国人投資家もさぞや大儲けと言ったところでしょう。含み益が増大しウハウハ顔の日本企業。外国人が日本株を見直してくれたと勘違いしている日本人も多いハズ。その内下値で買っていた外国人投資家が一斉に売り逃げに走って高値を掴まされた本邦投資家が泣きを見ることになるのは必然なのかもしれません。世の中そんなに甘くない。