もう8年前になるだろうか。

東京下北沢の牌の音に足を踏み入れた。

そう、ここは桜井章一氏が率いる雀鬼会の総本山。町田にもあるが、桜井会長が生まれ育った下北沢の店だ。

雀鬼流麻雀を打ちたい。

単純な理由だったが、僕にとっては大きなことだった。

体験入会となった。

会員証は今でも大切に持っている。


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雀鬼流麻雀には独特のルールとスピードがある。

有名なのでご存知の方も多いと思うが。

例えば、

・第一打で字牌は切れない。
・ドラはテンパイするまで切れない。
・ダイレクト引っ掛けリーチ禁止。

等々。

そしてツモったら瞬時に切らないといけない。考える暇はない。

また、盲牌は禁止で、配牌をとりながら即座にリーパイしないといけない。

第一打で字牌を切るな!

というのは、

風牌は神を表し、三元牌は人格を表すから、そういう牌から切るものではない。

これが桜井会長の考えらしい。

第一打の字牌が被って失敗したとか、早目に切ったドラが被ったとか、麻雀ではよくある話だが、字牌とドラを大切に扱うのは麻雀の基本だと僕は思う。


当日、僕は雀鬼会メンバーの指導を受けながら、三回打った。

三連勝してしまうが、雀鬼会では勝ち負けよりも麻雀の内容が重視される。

最悪なのが、一人浮きTOP、いわゆるマルエーだ。

一人浮きを阻止するために、後の三人が如何に力をあわせるか。

あがラスなんて、以ての外。

いい負け方をすることも大事なこと。

短い時間だったが充実した一日だった。


桜井会長とは当日は会えなかったが、後日、大阪に講演会で来られたときにお会いし、サインを頂き、2ショットの写真も撮らせて頂いた。

桜井会長の書籍はたくさん読んでるが、麻雀以外でも勉強になることばかりだ。


僕は麻雀の調子が落ちたときには、雀鬼流麻雀の原点に戻るようにしている。

具体的には、考えずに感性で打つことを心がけ、スピード豊かに打牌するようにしている。

相手のリーチの先に
自分の上がりがある。


牌の音下北沢店は、残念なことに今年閉鎖したらしい。

今度は町田に行ってみるか。